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63."座る"って危ない?
2022-11-07
カテゴリ:健康
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第63回のコラムテーマは【"座る"って危ない?】と題してお話したいと思います。



皆さんはヒトの不思議や人体の不思議について考えてみたことはありますか?
たとえば、なぜヒトが他の生き物と比べて知能指数が高かったり、複雑なコミュニケーションを
とることができるのか?
 
ヒトの身体構造は『直立』であることを前提に作られているといわれています。
直立とは読んで字の如く、まっすぐに立った姿勢のことです。
考えてみたら確かにそのとおりと感じるのは、寝るときの姿勢です。
寝るという行動は身体にとってもっとも休まる体勢であるはずで、多くの方は仰向けの直立姿勢で
寝る体勢に入るかと思います。 ※寝返りなどの体位変換もありますが
ヒトの身体にとっては、まっすぐな状態がもっとも負担が少ないということが本能的にわかっている
ともいえるかもしれません。
 
実はヒトの知能が高いのも、この”直立”に由来します。
脊柱(背骨)によって頭蓋骨を支えられたことで脳がより大きく、より重く進化することができ、
結果として知能が高まり、他の哺乳類や類人猿とホモサピエンスを分けることになったとされています。
 
そんな奇跡的な進化に進化を重ねてきた我々現代人の身体が今、直面している危機!!
それが”座ること”です。
 
近年、国内外の様々な研究から座ることの身体や精神への負担や悪影響について発表されています。
 
京都府立医科大学などの共同研究によると【座る時間が2時間増えるごとに死亡率割合が15%高まる】
という恐ろしいデータもありました。
 
またオーストラリアのディーキン大学がおこなった研究で、過去におこなわれた9つの研究から
統計的な分析をしたところ、座る時間が長ければ長いほど脳、特に精神活性につながる部分への
悪影響が確認され、鬱や無気力の要因や加速、代謝低下などにも繋がると発表しました。
 
どちらの研究でも、フォーカスされたのは[血行不良]と[関節負担]です。
座った姿勢は股関節、つまり下半身への血流を滞らせ、太ももやふくらはぎに送られた血液を
戻すためのポンプ作用もうまく働かないという状態になります。
また座った姿勢では、本来の立位で足首や膝などで分散させている体重支持が骨盤部に集中し
立位に比べて、座位の方が圧倒的に姿勢を崩しやすく、脊柱の崩れにも繋がりやすいというのです。
 
一見すると楽そう… いや実際に体感的にもラクに感じる”座る”という動作はそのじつ、
我々ヒトの身体にとっては構造上、まずまず負担の大きい姿勢であるというのが近年解明されつつ
あるということですね。
 
 
さて、問題点がわかれば、それを修正・改善していくことは可能だと仮定するのが科学の正しい運用です。
ここまでをおおまかにおさらいすると…
 
▲座った時間が長くなるほど身体には負担が大きい
▲2時間、などの時単位で影響が増す
▲身体を動かさないことで生じる血行不良と姿勢が崩れることで生じる関節負担が要因
▲脳科学的・精神的にも良くない
 
ということで、とはいえ現在のお仕事等の兼ね合いでどうしても座っていなければいけない方も
いるのも致し方のないことです。
 
そこでいくつかの解決に近づくご提案を!
 
◎1時間に1回、1分~2分でもいいからデスクから立ち上がって、足踏みや伸びをする
◎座るときに座面の後ろ側のあたり、腰からお尻の上部にかけてクッションやブロックで支える
◎座ったときにはできるだけ脚は組まない ⇒ どうしても組んじゃう場合は意識的に入れ替える
◎昼休憩などのある程度まとまった時間でデスクから離れられるときは5分でいいので散歩する
◎立ち仕事の場合でもできるだけ身体を動かす ⇒ 軽めの足踏み(体重移動)や揺れるだけでもOK
 
ざっとこんな感じでしょうか?
普段の生活のどんな場面でもそうですが、大切なのは『できることからやってみる』!!
是非、会社のみんなで実践してみてくださいね♪

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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