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26.コラーゲンを食す?
2022-02-21
カテゴリ:栄養
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第26回のコラムテーマは【コラーゲンを食す?】と題してお話したいと思います。



相も変わらず乾燥する季節ですね。
この寒さと乾燥はお肌の乾燥や肌荒れだけでなく関節にも容赦なくダメージを与えてきますね。
 
そんな今回扱うテーマは“コラーゲン”です。
女性は相当敏感なワードなのではないでしょうか?

“コラーゲン”=お肌・関節 というイメージの方も多いかと思います。
 
そこで今日のコラムでは、栄養学や運動科学の観点から調べた“コラーゲン”について解説します。
 
まず最初に、結論から申し上げておきますが“コラーゲン”を食べて肌が良くなる、であったり、
関節痛が改善される、といった“明確・正確”なエビデンス(研究科学的根拠)はまだありません。
 
一部の研究では、床ずれのような肌表面のトラブルや変形性関節症に対して、
わずかな部分について改善の傾向がみられた、とするデータもあるのも事実ですが
まだ立証データが足りなかったり、研究方法が定まっていなかったりして、
一般的に広められるほどの確かな結果がない、といったところなのでしょう。
 
そもそも“コラーゲン”とはなにか? ですが、アミノ酸が多数結合したタンパク質の一種です。
ヒトの身体にある多種類のタンパク質のうち、約30%が“コラーゲン”でできています。
 
“コラーゲン”は、皮膚、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成する主成分のひとつで
機能的なところでいうと各箇所の強度・耐久・弾力を作り出しています。
 
靱帯や腱はこの“コラーゲン”の繊維がビッシリと配列された組織で、
これにより衝撃や急な筋肉のチカラに対して耐久力を発揮しています。
 
最近では、それだけでなく他のタンパク質や隣接した細胞に対して
信号伝達などをおこなう機能などもわかってきているそうです。
 
そんな“コラーゲン”ですが、前述したようにタンパク質の一種であるため、
「食べる」となると体内に取り込まれた際に、タンパク質からアミノ酸に分解され
その後各組織へと運搬・吸収されます。
ですので、最初に述べたように“コラーゲン”を食べても、直接的な効果が得られる、
とは言い難いという結果になっているのだと言われています。
 
そこで近年“コラーゲン”を研究する科学者の方々のあいだで研究が進められて、出てきたのが
“コラーゲンペプチド”です。
 
“コラーゲンペプチド”とは、先の“コラーゲン”を酵素のチカラで、細かく分解されたもので
“コラーゲン”に比べて消化吸収が良く、アミノ酸の配合個数がある程度つながったままで
体内に取り込まれることがわかりました。
研究としては、この“コラーゲンペプチド”が血液中に増えることで、それが刺激になり
体内での“コラーゲン”を合成する活動を活発化させる、という意図があるようですが
これもまだ一般的に公表できるほどのエビデンスがないようです。
 
というわけで筆者のトレーナーとしての栄養学や運動科学の知識や経験から考察するに、、、
 
・“コラーゲン”自体はまだ、世間で言われる肌や関節への効果の研究結果は得られていない
・今後、研究結果として“良し”と認められるかも
・“コラーゲン”をわざわざ“食べる”必要性は低い
・通常の食材(肉魚など)からタンパク質を摂取すべし
 
というところで、今回のまとめとさせて頂きます。

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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