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33.大人になって考える学校部活動
2022-04-11
カテゴリ:その他
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第33回のコラムテーマは【大人になって考える学校部活動】と題してお話したいと思います。



4月に入り、新学期を迎えた生徒諸君、学生諸君、またその親御様も
コラムをご覧の中にはいらっしゃるかもしれませんが、改めておめでとうございます!

今回のコラムでは筆者自身の子供時代の学校部活動での経験から、またトレーナーとして
活動するようになってから関わって感じた部活動に対しての考え、想いを書きたいと思います。
 
学校の部活動は、1997年に当時の文部省が、また2018年3月には現行のスポーツ庁が
『学校部活動に関するガイドライン』として策定されたものがあります。
≪スポーツ庁(部活動に関するガイドライン)≫
http://www.mext.go.jp/sports/b_menu/shingi/013_index/toushin/1402678.htm
 
そこには、以下のような文面があります。
「学期中、週当たり2日以上の休養日を設ける」
「部活動以外にも多様な活動ができるようある程度の長期休養(オフシーズン)も設ける」
「1日の活動時間は長くとも平日で2時間程度、学校休業日は3時間程度とする」
 
さて、お読み頂いていかがでしょうか。
 
筆者は運動部で、高校時代は丸1日休養日だったことは年間で5日程度しかなかったと思います。
平日の授業が終わった後も16時頃から始まり、遅いときは20時や21時になったりすることも。
 
長い時間練習すること、また休日返上で土日は午前・午後の二部制で練習をすることが
良いコト、とはもちろん言いません。
しかし筆者の学生時代も、そして現代も変わらず各部活動競技で全国レベルの学校は
ほとんどの学校がスポーツ庁の示すようなガイドラインには収まらない場合が多いです。
 
その結果として、トレーナーとして見逃せないデータとして、20年前から学生部活動での
「競技続行不能なケガ」の発生件数というのは毎年ほとんど一定数で変化がない現状です。
 
もし、この学生部活動の現状にテコ入れをするのであれば、前述のスポーツ庁策定の
ガイドラインを中学校、高校で公立・私立を問わずに義務化し、そのガイドラインの中で
いかに創意工夫と効率の良い練習ができるか、という部分で勝負したらいいのではないか。
また練習時間および休養日を統一させることで競技者に及ぼすケガなどの影響は
どう推移するのか、というところについてももっと詳しく調べる必要があるのではないか、
と考えさせられます。
 
もうひとつ、筆者がとても有効な学生の活動として「社会体育」を推します。
「社会体育」とは学校部活動とは別で、例えば剣道や柔道では地域の“道場”の練習で
子供から大人まで、いろんな枠組の人たちが合同で稽古していたり、野球やサッカーであれば
いわゆる「草野球」というようないろんな世代が集まって開催される場を指します。
 
こうした「社会体育」の場では年代の壁を越え、たくさんの刺激を享受できます。
目上の方から学ぶこと、また下の世代に技術などを教えることでアウトプットの
スキルアップにもなりますし、学校部活動で悩みがあったときの思い掛けない解決の
糸口が見つかる場にもなり得ます。
 
そうしたことも踏まえ、学校部活動や学生競技の問題点を少しでも良い方向に変えて
いけるとしたら、以下のような提案が徐々に進んでいってほしいと思っています。
 
・部活動はスポーツ庁ガイドラインを義務化
→練習時間、休養日の一定数の確保
・各学校各運動部にフィジカルorメディカルトレーナー(週1以上部活動帯同)の設置
→慢性的なケガの防止および基礎体力向上促進
・部活動以外の「社会体育」参加の励行
→学生の地元地域活性およびメンタルサポート
 
もし、このコラムをお読みの親御様がいらっしゃいましたら、是非今後のお子様の
競技人生を豊かにできる選択肢として、(あくまで選択・決定は子供本人ですが、、、)
それとなく学校選びや部活動選び、部活動以外でも活動できる場をご提案して
みてはいかがでしょうか?

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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