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42.知ってるけどわかってないこと(後編)
2022-06-13
カテゴリ:運動
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第42回のコラムテーマは【知ってるけどわかってないこと(後編)】と題してお話したいと思います。



前回のコラムでは[知ってるけどわかってないこと:前編]として
“お腹周りを引き締めたいときは腹筋ばかりやっても効果薄”について
超簡単に解説していきました。
 
今回は『長時間のウォーキングは逆効果!』について解説します。
 
痩せたい!と思ったときに真っ先に思い浮かぶのはウォーキングではないでしょうか?
 
理論的には間違ってはいませんが、有酸素運動により脂肪燃焼を促進し
体脂肪を減らす!というのが一般的に広まっているところでしょう。
 
ではそんな有酸素運動(ウォーキングや自転車など)が脂肪燃焼に効果が
あまり高くない説や逆効果になりかねないという説はご存じでしょうか?
 
語弊が生じてはいけないので、まず結論からお伝えしますと...
 
適切な強度と適切な継続時間でおこなう有酸素運動は効果はあります!
良くないのは”低強度”で”長時間”の有酸素運動です。
 
ヒトの身体は恒常性(ホメオスタシス)によって形成されています。
恒常性とは常に元の状態でい続けようとする無意識の習性のようなものです。
たとえば、太るというのはたった1日の暴飲暴食ではできあがらず
数日、数週間、数カ月の食事や生活習慣によって起きてしまうものです。
その生活の中で1日だけ食事量をガッと減らしたところで次の日から
また食事量を戻してしまえば痩せようもありません。
 
トレーニングでも同様です。
筋トレを1日しただけで筋肉は強くはなりません。
また普段から重いものを運ぶような仕事などをされている方がその仕事で扱う
重さよりも軽いものでトレーニングをしても筋肉は強くはなりません。
日常レベルと差のないトレーニングでは身体は恒常性により強くはなっていかないのです。
 
有酸素運動も理論は同じです。
普段まったく歩いてない、自転車も乗らない、という人がフィットネスに通って
有酸素運動を取り入れたら、おそらく今までの日常からは差が出るため
心拍数も安静時心拍数から高いところに達しやすく
有酸素効果は最初こそ出る見込みがあるといえるでしょう。
 
しかし1ヶ月、2ヶ月と続けるにつれ、また強度(キツさ)に変化をつけない限り
やがては体力が少しついてきて、やっている有酸素運動では心拍数も変動しなく
なってきて効果は薄くなってきます。
 
つまりは何事も”日常的なレベルから差をつけること”が重要なわけです。
 
上記の場合、よくやってしまいがちなのは有酸素運動の時間を延ばすことですが
これはあまりオススメできません。
なぜなら時間を延ばす、という方法は限界があり、かつ頭打ちが近いからです。
 
毎月のように体力の向上に合わせて時間を延長していったら1年もしないうちに
1時間や2時間も続けなければいけなくなります。
とても現実的とは言い難いですよね。
 
そして最近の研究では長時間の有酸素運動は逆に痩せにくくなるという説もあります。
 
ヒトの身体の中では様々なホルモンがバランスを保っています。
その中でストレスを感じたときに分泌量が増えるのが[コルチゾール]です。
 
精神的、身体的、様々なストレスを身体が感じ取るとコルチゾールが増え
このコルチゾールの影響で身体は”生命維持”のための態勢を取ります。
それは体内にある栄養を貯め込もうとしたり、筋肉のタンパク質を分解したりと
様々ですが運動、トレーニングをしている人にとっては嬉しい現象ではありません。
 
個人差はありますが、40分以上の有酸素運動ではこのコルチゾールの
分泌量が一気に増える、というデータがいろんな研究から明らかになり
有酸素効果で得られる脂肪燃焼よりもコルチゾール分泌により生じる
弊害の方が重大だ、とする研究者の方が多くなっているのだとか...
 
そんなこんなで我々トレーナーも例に漏れず、最近は「痩せたい」という方にも
「では有酸素運動ですね!」ということは少なくなりました。
明楽では「心拍数を○○くらいにまで上げて」や「ペースを上げ下げして」
またHIITをオススメすることが多いのはそうした理論がベースなわけです。
 
最後に!!
トレーニングも、食事も!!
身体を変えるには”変化”が必要です!!
その変化には”差”が必要です!!
日常的なところから”差”をつけることがなによりも重要なのです!!

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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