本文へ移動
54.音楽のチカラ、ウソ?ホント?
2022-09-05
カテゴリ:雑学
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第54回のコラムテーマは【音楽のチカラ、ウソ?ホント?】と題してお話したいと思います。



トレーニング中やなにかの事務作業、または家事などの最中に音楽を聴く習性はありますか?
筆者のようなフィットネストレーナーは店舗内での流れる音楽はもちろんですが、
けっこう音楽好きなタイプが多いように感じます。
筆者自身もトレーニング中はヘッドホン、車の移動中もラジオか音楽はマストで、入浴中はカラオケ状態
と、ほぼ音楽に浸りながら生活しているようなものです。
 
そこでちょっとした疑問も含め、興味が湧いたので改めてしっかりと”音楽”が及ぼす影響について
調べてみました。
 
まず、聞いたことがあるかもしれませんし目にしたこともあるかもしれませんが
“勉強”や”仕事”の際に音楽を聴きながらの作業は効率が上がるのか、という部分について。
 
いくつかの研究が過去にされてきたようですが、実はどれも研究上の答えは”否”です。
つまり音楽を聴きながらの勉強や仕事は"効率が悪くなる"という結果がほとんどだったのです。
 
イギリスにあるウェールズ大学の研究でおこなわれた実験では

・自分の好きな音楽を聴きながら認知テストを受けてもらったグループ
・自分の嫌いな音楽を聴きながら認知テストを受けてもらったグループ
・音がない状態で認知テストを受けてもらったグループ

の3つに分類し認知テストをおこなったところ、なんと好きか嫌いかに関わらず音楽を聴きながら
認知テストを受けたグループの方がテストのスコアが50%も低い結果となったのです。
これは、自分のやるべきことと関係のない音が耳から入ってきてしまうと脳の意識を多少なりとも
もっていかれてしまうことで、自分の作業に対する集中力が削がれてしまうという現象で
“無関連音効果”と呼ばれています。
 
ではなぜヒトは勉強や仕事の際などに音楽を聴きながら作業することで効率が上がる”気”になるのでしょう?
 
音楽を聴くとテンションが上がる、脳科学的に言えばドーパミンなどのホルモン分泌が活性化します。
このホルモンの働きにより精神的な満足度や幸福感を生み出します。
つまりはやっている勉強や仕事、作業内容や進捗に関係なく無意識に達成感に近いモノを得てしまうのです。
 
逆にこんな研究もありました。
オーストラリアにあるクイーンズランド大学の研究でストレスに対する心理学の実験として

・10分間 ヘヴィメタルの音楽を聴いてもらったグループ
・10分間 ただぼーっとしてもらったグループ

の2つに分類し各グループに10分経過後に脳波や心拍数、心理テストなどでストレス値を調べました。
 
なんと結果はヘヴィメタルの音楽を聴いたグループの方が怒りに対する感情の減少が大きかったのです。
この研究論文の考察では、ヘヴィメタルなどの激しい曲や音に対し聴いた者が怒りの感情を共鳴させやすく
その結果としてストレス発散されたように感じやすいのではないか、と書かれていました。
 
似たような研究でも、失恋時に失恋ソングを聴くと立ち直るスピードが早くなりやすかったり、
スポーツ競技などの直前に鼓舞されるような歌詞やそうしたイメージが浮かぶ音楽を聴いてから
競技に向かうとパフォーマンスが高かったりと、いうデータもありました。
 
おそらく自身の置かれている状況や感情、心理的な部分に対して”共鳴”できる音楽を聴くことで
すべて自分の中で抱えていた感情を、客観的に感情と脳で処理することができるのではないか、
という考察です。
 
今回調べなおしてみてのいくつかの研究データから考えるに、効果的な音楽との向き合い方は、、、
 
・勉強や仕事にあたるときには、その作業の10分前くらいに1曲か2曲の音楽を聴いてテンションを上げる
・実際の作業中は音楽は聴かずに自身の作業に全集中する
・ストレスを感じたときや疲労感のあるときには自分の中で”ストレスフル”な音楽を聴く
 
といったところでしょうか。
 
また筆者自身がトレーニングと音楽の関係で、勝手に思っているのは

・トレーニング前に1曲だけ必ず同じ曲を聴いてからスタートする ➡ やる気のゼロ化
・音楽を聴きながらだと曲長をタイマー代わりにしてインターバルが計りやすい
・イヤホンやヘッドホンだと他の雑音(機械音や他者の息遣いなど)が入ってきにくい
・単純にヘッドホン、カッコイイ(笑) ➡ トレーニング中もちょっとでもカッコよくいたい!

ってことくらいですかね(笑)
 
今回も誰かの役に立つ気があまりしない内容になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
TOPへ戻る