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55.最近トレーナーが勧めなくなった運動
2022-09-12
カテゴリ:健康
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第55回のコラムテーマは【最近トレーナーが勧めなくなった運動】と題してお話したいと思います。



問題提起のような題名をつけてみましたが、皆様はなんだと思いますか?
昭和から平成初期には”うさぎ跳び”なんてのもありましたが今では完全に負の遺産扱いですね。
 
一昔前(1990年~2000年くらい)の多くのフィットネストレーナーは「痩せたい!」という
クライアントに対してとにかくコレを勧めていた、あるコトを最近では勧めなくなりました。
 
それは【ランニング】です。
 
明楽フィットネスクラブでも全スタッフが共通認識としていますが、今やランニングについては
得られる効果よりもその他リスクの方が大きいことが科学的に証明されてきたためどんなレベルの
クライアントにも安易にランニングを勧めることはなくしました。
※もちろん「ランニングはしないでください!」と喚起・流布しているわけでありません
 
誤解が生じにくいように、科学的な視点から例なども挙げつつ解説していきましょう。
 
まず根底として『なぜランニングを選ぶ必要があるのか』という部分に目をつけてみましょう。
もしその理由がマラソン大会に出場する、記録を良くするなどの直接的な関連性がある場合は
どう考えてもランニングを選ぶ必要がある、と言えるでしょう。
逆にボディメイク、いわゆる痩せたい、というような目的だった場合にはランニングを選ぶことは
必要=必ずしも要る、ということにはならないのではないでしょうか?
ウォーキングでも、エアロビクスでも、バイクでも、HIITでも、有酸素運動として痩せるための
一助を担えればいいわけです。
 
また次に考えるべきはその効果と持続性についてです。
痩せよう、と思ったときに食事量を減らす、といういわゆるダイエットを行う方も多いと思います。
これはつまり[普段摂っているカロリー]➡[普段よりも少ないカロリー]の構図を作ることで
身体に変化を与えることで単純な理屈としては効果を得ることが可能です。
翻って有酸素運動もトレーニングの一部、運動の一要素なわけですのでずっと同じ状態では効果は
出なくなってくるのは当然です。 そこで有酸素運動も”変化”が必要になってきます。
有酸素運動でつけられる変化はなんでしょうか?
答えは簡単! 運動時間か運動強度の二択です。
ではアナタがランニングをしているとして、運動時間つまりは走っている時間を5分伸ばした程度で
痩せるのを加速させられるでしょうか? 一概には言えませんがそれでは文字通り大差ないでしょう。
時間を伸ばしたとして、伸ばせる時間にも限界はあるでしょうし、伸ばしていくにはその他の時間に
及ぼす影響も少なからず大きくなってしまうので相関関係にあるとも考えられます。
では運動強度を上げてみましょう。 つまりは速く走るようにするのです。
これもどうでしょう? 速くした分だけ運動時間を短くせざるを得なくなりそうではないでしょうか?
このたった2点の難しさからも有酸素運動でランニングを選ぶ難しさを感じられる気がしますね。
 
次にリスクについて話しておきます。
これはシンプルにケガやその他マイナス面の部分ですが、当然ウォーキングよりもランニングの方が
ケガのリスクは高いといえます。
足首・膝・腰・脊柱にかかる負荷はウォーキングの比ではないほど高負荷です。
そのうえ、ウォーキングと比べて安全なフォームの習得の難しさもこのリスクを増加させます。
 
リスクと近いところでいうと、逆効果になり得る可能性も知っておく必要があります。
これはランニングに限らず、有酸素運動全般に言えることなのですが
”長時間の有酸素運動は痩せにくくなる”というのは今や有名な話です。
長時間の有酸素運動をおこなうとコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの分泌量が一気に増え
体内の酸化(いわゆる老化現象)や細胞の炎症を起こしたり、食欲を増加させたりもします。
筋トレでもこのコルチゾールの分泌はありますが、長時間の有酸素運動ほどではないことと
コルチゾールなどのマイナス面のホルモン分泌を加味しても良い面での効果の方が大きいことから
今では有酸素運動よりも筋トレを優先して勧めるトレーナーが増えていると考えられます。
 
 
「痩せたい」「良いカラダになりたい」という方へのトレーナーとしての意見はシンプルです。
 
・筋トレも有酸素も適切適度にやりましょう
・痩せるためには食事こそ重要です
・ランニングはしなくていいです
・有酸素効果が得られるならなんでもいいんです
・痩せる、良いカラダになるには、努力と知識は最低限必要です
 
これがなかなかに難しいからこそ、我々トレーナーの仕事もあるんですけどね(笑)

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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