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72.筋肉痛は筋トレの勲章?
2023-01-16
カテゴリ:運動
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第72回のコラムテーマは【筋肉痛は筋トレの勲章?】と題してお話したいと思います。



皆さん、今日も筋肉痛キテますか?
え? 全然こない? もう何年も感じたことない?
筋肉痛がキテないってことはトレーニングが足りないんじゃないですか?
 
なんていう会話は実はもう非科学的な過去のお話!!
というよりも、実は筋肉痛はまだまだ医学的に解明されてないことの多い現象なので
キテるキテないにかかわらず、断定するようなことは言い切れない、というのが本当のトコロです。
 
現状、有力な説ということでお伝えしますと、、、
 
トレーニングによって損傷した筋線維(筋肉を構成している極細の組織)が損傷に伴う軽度の炎症状態に
なっていることで感じる痛覚である可能性や、その損傷した筋線維が修復する際に生じる熱産生の際に
痛みを感じるなにかしらの神経物質を発している説、といったところです。
 
筋肉痛について解明できていないことというと、皆さんが気になるところでいくと
【加齢によって筋肉痛が遅くなる】というのがあるかと思います。
これも未だ解明されてない部分ではありますが、可能性を考えると大きく3つが考えられるそうです。
 
・年齢が上がるほど運動強度(扱う重さや追い込み度合い)が減少するため反応も遅くなってくる説
・加齢に伴い痛覚などの諸感覚にもラグ(遅れ)が生じやすくなり痛みを感じるのが遅れているだけ説
・神経系、また神経物質が関与しているため神経の衰えや物質分泌量等の減少によって感じにくい説
 
おそらくはなにかひとつだけが要因、っていうわけではなさそうですね。
そもそも人は年齢を重ねるほど”経験”が増えていき、脳ではその経験によって”慣れ”を習得するそうで
たとえば子供のときにやったケガの痛みよりも、同じようなケガをした際に大人の方が痛みの感じ方は
軽くなるということもわかっています。
 
また似たような疑問としてよく耳にするのは【頑張ってトレーニングしても筋肉痛がこない】
【筋肉痛がこないってことは全然効いてない?】というもの。
 
これも現段階ではわからないことが多く、実際に筆者が過去にパーソナルトレーニングを担当させて
いただいていたクライアントでどれだけ重さもレップ数も追い込んで差し上げても次の日には
「疲労感はあるけど筋肉痛はない」と言っていた方もいました。
 
筆者自身、またトレーナー、トレーニーの界隈では筋肉痛はあくまで”指標”です。
たとえば胸のトレーニングをした次の日や次々の日に大胸筋に筋肉痛を感じればトレーニングの中で
しっかり胸を使えていた、また大胸筋を意識できていたという”確認”になります。
逆に胸のトレーニングした後に、胸よりも肩や腕に筋肉痛を感じたりすることもあり、そうした場合は
胸よりも肩や腕で重さを挙げてしまった… という”確認”になります。
 
筋肉痛がこないからといって筋肉や身体が成長しないわけではありませんし、逆に言えば
筋肉痛がひどく出すぎて、日常生活や次のトレーニングに差し支えるのも問題ありです。
感覚としては小学生から中学生の頃の成長痛だと思ってもらえればいいかと。
10歳前後~15歳頃までで一気に20cm、30cm以上身長が高くなる子もいますが一定数は
成長痛を全く感じずその時期を過ごす子もいます。
痛みがなければ成長しない、というわけではないのです。
 
 
そんなわけで今回のコラムでは筋肉痛のメカニズムやわかっている範囲でのお話をしていきました。
筋肉痛になるために筋トレしないでくださいね!!
あくまで筋トレは筋肉を強くする!! 身体を作る!!
筋肉痛のような曖昧なものに惑わされず、自分の身体と対話して成長を見極めていきましょう!

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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