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29.トレーニングは大人になってから?
2022-03-14
カテゴリ:健康
皆様こんにちは、こんばんわ!
明楽フィットネスクラブの藤井です!

第29回のコラムテーマは【トレーニングは大人になってから?】と題してお話したいと思います。



今週、来週あたりで全国の小学校や中学校では卒業式や修了式がおこなわれ、
新たな年度そして学期に切り替わろうとしています。
 
筆者の知り合いで、お子様が来月から中学校に上がるという方から相談を受けました。
今回はそれをお話ししたいと思います。
このコラムをお読みの方の中にも、同じような疑問をお持ちの方がもしかしたら
いらっしゃるのではないでしょうか。
 
受けた相談は、、、
 
「ウチの子は他の子に比べて小さく、中学でフィジカル負けするではないかと悩んでいる。
 子供のうちから筋トレをさせてもいいのか?  身長が伸びなくなる、という噂もあるが…」
 
というような内容でした。
さてここで出てきた「子供のうちから筋トレ」について。

実は『筋トレのせいで身長が伸びなくなる』というのは、若干の誤解があります。
 
オススメしないのは、ゴリゴリに重さをかけたウエイトトレーニングです。
 
理由のひとつに、関節や骨格の不安定性が挙げられます。
特に10歳くらいから15歳くらいまでのいわゆる成長期は『骨端軟骨』という各骨の
末端部分の軟骨が形成され、それが徐々に伸び、徐々に硬質化していくことで身長が伸びる
という仕組なのですが、重すぎるウエイトや過度な回数の筋トレで軟骨を押しつぶしたり
すり減らしてしまうと身長が伸びにくくなる、という理論は確かに存在しています。
 
さらに重すぎるウエイトを使用することによりフォーム(姿勢)を崩しやすく、各関節に対して
間違った負荷やダメージがかかることが懸念されるのは明らかです。
 
しかし学生の頃におこなう筋トレといえば、定番は腕立て伏せや腹筋、スクワットなどの
いわゆる自重トレーニングがメインというイメージはないでしょうか?
 
基本的に自重トレーニングは文字通り「自分の体重」を用いているため、
ダンベルやバーベルなどを使用したウエイトトレーニングよりも単純負荷(かかる重さ)は
小さいので、気をつけるべきは危険なフォームで無理な回数おこなっていないか、だけです。
 
トレーニング自体は体内の成長ホルモンの分泌促進に非常に効果的です。
成長ホルモンに限らず、様々なホルモンを分泌促進してくれるので
トレーニングは成長期にとっても最高のスパイスです。
 
また子供の身体的・神経的な身体運動能力の成長は、年齢の期分けでおおよそどの年齢の
ときにどのような能力を伸ばしたらいいか、というのが科学的に研究証明されています。
 
小学校高学年の10歳前後くらいでは、競技的なスキル(センス)を磨く時期。
サッカーでいえば、ボールにたくさん触れる。
テニスならボールをたくさん打ち、その感覚を身体に沁み込ませていく。
 
中学校に入ってからは、やや持久系の能力をメインに、身体の中身を作る時期。
筋トレも、重さやパワーというよりは、筋肉が持つ本来のエネルギーを発揮できる
筋持久系トレーニングをオススメします。
 
成長期が終わると、骨や関節、いろんな箇所に分散されて使われたホルモンのバランスも
落ち着いてきて、その時期からが本格的な身体づくりのタイミングと捉えましょう。
 
つまり「筋肉増加⇒身長伸びない」ではなく「身長伸びなくなった⇒筋肉増加期突入」
という関係性を覚えておくのがいいでしょう。

それでは次回のコラムもお楽しみに!
 
Training Enriches Your Life♪
Written By MeirakuFitnessclub Fujii.
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